エヌビディアとSalesforceがAI相場を再点火、市場はWarsh氏のジャクソンホール発言待ち
今日の市場の軸はAIと金利の二つに戻った。エヌビディアの決算はハイテク株を再び押し上げたが、ジャクソンホール講演を前にインフレと長期金利への警戒が、リスク資産の全面的な追随買いを抑えている。

エヌビディア決算がAI相場を支え、ナスダックが主導
エヌビディアの2027年度第2四半期決算は、売上高が962億1000万ドルと前四半期比18%、前年同期比106%増となり、データセンター売上高は890億ドル、前年同期比117%増だった。第3四半期売上高見通しは1080億ドルプラスマイナス2%で、中国向けデータセンター計算収入は織り込んでいない。AIインフラ需要の強さを改めて示したことで、Reutersによると同社株は木曜取引中に一時8.9%上昇し、米半導体指数は約1.6%、S&P 500の情報技術セクターは約3%、ナスダックも約1.4%上昇した。
全文を読むSalesforceでAIテーマは半導体から企業ソフトへ拡大
AI相場はGPUだけにとどまらなかった。Salesforceの第2四半期売上高は前年同期比11%増の113億5000万ドル、調整後EPSは5.90ドルで、2027年度売上高見通しを459億〜462億ドルから461億〜464億ドルへ、調整後EPS見通しを14.06〜14.12ドルから16.67〜16.71ドルへ引き上げた。同社はAnthropicのClaudeと連携する「Claudeforce」も発表し、営業・サービス・マーケティング業務の自動化を打ち出した。ReutersによるとSalesforce株は取引中に21%超上昇し、CrowdStrikeも好決算と見通し引き上げで19%超上昇した。AIが既存ソフトを侵食するとの懸念はひとまず後退し、投資家はAIを収益と受注に変えられる企業を選別している。
全文を読むジャクソンホールを前に、焦点はインフレと金利見通しへ
エヌビディア決算後、市場の焦点はすぐにFRBへ戻った。カンザスシティ連銀によると、ジャクソンホール会議は8月27〜29日に開催され、今年のテーマは「金融イノベーション:決済と政策への含意」。Kevin Warsh議長は米東部時間8月28日午前10時に講演する予定だ。APは、Warsh氏が就任後、経済やインフレに関する明確なフォワードガイダンスを控えてきたと報じているが、市場は今、インフレがなお主要な政策課題なのか、金利が高止まりまたは再上昇する可能性があるのかを知りたがっている。Reutersも、予想を上回るPCEと複数のFRB高官のインフレ懸念が、AI主導の反発を広範なリスクオン相場へ広げる前の制約になっていると指摘した。
全文を読むディスカウント小売は消費者の低価格シフトを示す
米消費の手掛かりはディスカウント小売に表れた。Reutersによると、ガソリンと食品価格の上昇を背景に、消費者が安い食品や日用品を求めたことで、Dollar GeneralとDollar Treeはいずれも四半期売上高が市場予想を上回った。Dollar Generalの既存店売上高は3.5%増で、通期既存店売上高見通しを2.2〜2.7%増から2.5〜2.9%増へ引き上げ、2026年度EPS見通しは7.80〜8.00ドルとした。一方、Dollar Treeは4四半期ぶりに平均客数が増えたものの、今四半期利益見通しが予想を下回り株価は圧迫された。消費が全面的に崩れているのではなく、低所得層や価格に敏感な層がより明確に低価格チャネルへ移っている構図だ。
全文を読む世界市場の追随は限定的、原油と債券がリスク選好を抑制
エヌビディアの好材料は世界株にも波及したが、上昇は一様ではなかった。Reutersによると、MSCI世界株指数は0.38%上昇し、日本を除くアジア太平洋株指数は0.3%高、韓国KOSPIは半導体株に支えられて1.5%上昇した。米10年債利回りは4.656%、30年債利回りは5.1806%へ小幅低下したが、中東とホルムズ海峡をめぐる不確実性でブレント原油は1.15%高の1バレル88.85ドルとなった。市場はAI成長を再評価しているが、原油、インフレ、FRBが幅広いリスク選好の上限になっている。
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W検証済み。数字を2か所引き締めてAIっぽさを削るよう依頼、あとは問題なし — 公開OK。